戦慄MC-BATTLE.16 BATTLE REPORT
2011年 01月 08日
戦慄MC-BATTLE.16 BATTLE REPORT
2010年10月31日行われた第16回大会。
2010年度ラストバトルとなった。
今大会もたくさんのエントリーMCが集まってくれた。
粒ぞろいののvol.16をレポート!
2010.10.31エントリー者一覧
20101031
1.晋平太/無所属/狭山市
2.QN/SIMI LAB/相模原
3.舌坊(たんぼ)/KIBAMIClinic/月島
4.魔点/M.I.C/大田区
5.1horse/凱旋門Recordings、デモプレス/秦野
6.太尊/フリー/代田
7.MC 鈴木/鈴木家18代目/南魚沼塩沢
8.マサキオンザマイク/ZGR代表/デモプレス/西川口
9.DC/YoungDrunker/川越
10.OMSB'Eats/SIMI LAB/相模原
11.YQN/apple jam/大宮サイファー
12.空廻/rep:N4C・MTC・TMM・肉月/ウィングナイツロット
13.黄猿/無所属/千住
14.Ray/circus/板橋
15.アナベベ/ADAMSCAMP/狭山
16.ちびた/無所属/東京
17.HENAN/U.G.M/横浜
18.キュート /大和民族。オラウータン。Dameレコ。吉祥寺フリースタイルナイト。熊谷フリースタイルナイト。ラップ道場(見習い)。旧がしらポッセ。もとc。
19.磯友/埼玉/おばあちゃん子mcz
20.えいじ/無所属/鶴ヶ島
21.ワタナベ/渡邉家/三島
22.けいじ/無所属/鶴ヶ島
23.KMC/HIPHOP/静岡
24.死寝/日本語ラップバカ/千葉
25.播州太郎/無所属/東京
26.MI'z/日本語ラップバカ/埼玉
27.蟹皇/the idle thoughts production/浦和
28.STR 8 DOGG/聖蹟桜ヶ丘/dark horse
29.INA/聖ヶ丘/jamill
30.ハイエナン/マオゲボcrew/赤ちょうちん
31.裸武/LoudVillage/大宮サイファー
32.KO-TARO/無所属/会津
33.クリコフ/Big Bang Company/世田谷区深沢
34.荒神/Big Bang Company/世田谷区深沢
35.Cobra/Big Bang Company/世田谷区深沢
36.我妥力/無所属/センター南
37.音の歩き方/WURAFU/府中
38.Sekint/水戸IRR/水戸
39.OCCHYaka鶴の天守閣/BABBLE BROS(バブルブロス)/会津若松
40.梅酢/DEVELOPING/東海大学文学部
41.NAIKAMC/夜光性POSSE/群馬.高崎.月夜野
42.太田菌/高校教師/南千住
43.29-NAME/TRANO RHYAME's/千葉/市原
44.雄猿/無所属/中和倉
45.ばす太/無所属/群馬
46.黒十三/NESTADIO WORKS/栃木
47.MASTAHJUXAKA嶋/無所属/川越
48.MEKA/G.M.P.MCs、孔雀/熊谷
49.Emily Jane/匿名 Recordings./上落合
50.JINYA/無所属/京都伏見
51.SUWA/無職/北池袋
52.岡貴大輔/岡田家、MGクルー、三多摩会/淵野辺
53.壬生狼/dice is cast/埼玉
54.SITA町/浅草/無所属
55.屍 三太郎/無所属/世田谷
56.アスベスト/小田原/戦慄MC-BATTLE
57.BHK(当日エントリー)
58.さんじかん(当日エントリー)
59.トキシン(当日エントリー)
60.バッカス(当日エントリー)
61.大吉郎(当日エントリー)
62.TKD(当日エントリー)
63.腐悪a.k.aハハノシキュウ(当日エントリー)
うち48名参加!
■1回戦
第1試合
磯友 vs さんじかん
今大会開幕戦。
流石、盛り上げ方を知ってるMC!磯友。
初戦から会場の空気を掴む!
勝者は磯友
第2試合
DC vs Sekint
水戸から参戦したSekint。
一直線のバイブス、荒らしいラップが印象的だった。
DCも特徴的なフローで応戦。
ここは後攻の利もありDC勝利。
第3試合
OMSB'Eats vs Emily Jane
SIMI LABから参戦OMSB'Eats。
相手は若干17歳のバトルジャンキー蝦夷a.k.aEmily Jane
OMSB'Eatsの独特なキャラ、リズム感、メッセージの面白さは
見事!だが、この試合は多少バトル気が足りなかった。
ここはEmily Janeのバトルの巧さが引き立ち勝者はEmily Jane。
OMSB'Eatsの「黒人のこともQNのことも比べるさじ加減は必要ねぇ」
のアンサーは人間量の素晴らしさが見えていた。
第4試合
piz? vs トキシン
戦慄に久しぶりの登場となった戦慄優勝経験者「piz?」
以前よりもさらにフリーキーで切れ味抜群のラップを魅せる。
piz?の数を数えるだけで盛り上げるフリースタイルは相変わらず自由奔放。
「リズムを奏でるだけで最高のグルーブ」の言葉通りのスタイルのMCだと感じる。
ここはpiz?勝利!
トキシンも主張を感じるラップでよかった。次回に期待したい。
第6試合
Ray vs キュート
Rayの熱を込めて畳み掛ける押韻スタイルに対してキュートのベテランなら熱いアプローチ
の受け返し。
「またサイファーでもなんでもやってやるよ!天気がよければの話だがな!!」
の着地点もうまくはまり勝者はキュート。
第8試合
HENAN vs 壬生狼
初参戦そして先鋒にもかかわらず余裕のパフォーマンスを見せるHENAN。
見事なリズム感で魅了。「言葉の扱い→はじめてのおつかい」
「経験地がない→変幻自在」などライミングも冴え勝者はHENAN。
第9試合
TKD vs バッカス
前大会に引き続き登場TKD。今回は若干声にキレがなかった。
2バース目声質を完璧に真似られたバッカスに敗退。
バッカスのなにが出るかわからないスタイルに会場の熱量があがる。
第10試合
腐悪a.k.aハハノシキュウ vs 死寝
完全にくじ引きによって決まったこの組み合わせ。
二人とも顔をタオルで隠したスタイルで登場。試合前から波乱の予感がする。
最近は貫禄もついてきたバトルモンスター腐悪a.k.aハハノシキュウ。
先行から「ハローウィンパーティーに僕の真似とは笑えないんですが」
と攻撃。
対して死寝も切り込んだDISを仕掛けるが2バース目スタミナ切れで敗退。
死寝は次回以降どう化けるか。
腐悪a.k.aハハノシキュウの言葉通り筋を通す事ができるのか?期待したい。
第16試合
晋平太 vs 荒神
3度目のリベンジ晋平太今大会は雰囲気が違った
まるで鍛え抜かれたアスリートのようなラップ。
プロ意識を感じる気合を見せて勝利!
第19試合
QN vs 黄猿
群を抜いてスキルフルなラップの二名。格好よいラップが出来るMC同士の戦い。
言葉をルーズにビートにはめていくQN。得意のスムースなフローが絶好調な黄猿。
勝者は黄猿。
OMSB'Eats同様QNもバトル慣れしてなかったのが敗因だろうか。
しかし純粋なラップのうまさならQNもOMSB'Eats今大会5本の指に入っていただろう。
BATTLEファンとしては今後もBATTLEが見たいMCだった。
第21試合
ちびた vs KMC
小さな体でリアクション満載のバイブスのあるラップをするちび太
しかしここではKMCの突き放すDISが炸裂し勝者はKMC。
KMCは流石の熱量の作り方。会場もヒートアップ。
第23試合
NAIKAMC vs SITA町
NAIKAMCの優れたパフォーマンスが大会の空気を形即していく。即興で作る
ラップが素晴らしい。
SITA町も耳に残るパンチラインを残すがここは敗退。
NAIKAMCは非常に色気があるMCだと感じる。
■2回戦
第1試合
磯友 vs DC
二人ともフリースタイル巧者。
ここはうまく抑揚をつけたDC勝利。
第2試合
piz? vs Emily Janeaka
ファンキーなラップで1回戦に続き調子が良いpiz?。
しかしここで Emily Janeakaのバトルの巧さが冴え渡る。
「こいつ凄いのは声だけ~→突き落としてやる肥溜め」
などアイディアが良いラインがポンポン出るのが Emily Janeakaの凄い所。
勝者は Emily Janeaka。1回戦に続いて大金星。
第5試合
腐悪a.k.aハハノシキュウ vs バッカス
1回戦同様スタイルを真似るバッカス。
会場の空気をつかみ勝負を持っていくかと思われたが
ここは腐悪a.k.aハハノシキュウが的確なアンサー。
実は腐悪a.k.aハハノシキュウはビート対応力とフローのバリエーションがうまい
MCだったと改めて気づかされる。
勝者は腐悪a.k.aハハノシキュウ!
バッカスも大いに盛り上げてくれた!感謝!
第9試合
黒十三 vs 裸武
北関東対決!
黒十三の味のあるフローと裸武の熱さ!
ここは裸武勝利!
第10試合
KO-TARO vs 晋平太
ジャンケンに勝ってあえて先行のスタイルをとった晋平太。
「特徴ないなKO-TARO、見ろよ。俺はラップの教科書」
の言葉とおりタイトかつ素晴らしいライミング。
KO-TAROも「教科書!?そんなのいらねぇよ!」
からバイブス全快のアンサーで勝負。しかし熱量だけではスキルは埋まらない。
勝者は晋平太。
KO-TAROは声量もありうそがない言葉選びは好感度の高いMCだった。
またそう感じさせたのは晋平太というMCが相手だったからだろう。
KO-TAROも次回以降の挑戦を期待したい。
■BEST16
第2試合
屍 三太郎 vs キュート
唸るようなフローで屍 三太郎を圧倒する
キュート。ビートとばっちりあったバイブスだった!
切れ味のあるライムで屍 三太郎を砕く。
第4試合
腐悪a.k.aハハノシキュウ vs エイジ
今大会一番のスタイルウォーズ。
容姿、外見、声質ともに対立してる二人。
言葉尻で確実に韻を踏むエイジの正統派スタイルに対して
奇襲戦法のような攻めで応戦する腐悪a.k.aハハノシキュウ。
まるで異種格闘技のような試合!
この勝負の判定はもはや好みの問題だったと思う。
難しいジャッジは僅差で腐悪a.k.aハハノシキュウ。
勝者は腐悪a.k.aハハノシキュウ。
第5試合
晋平太 vs 裸武
ジャンケンに勝って先行を選んだ裸武
お互い敬意を払った戦いになるが
DISをせずに名勝負になるのは凄い。
晋平太の1バース目の格の違いを見せるパンチラインと
2バース目のビートにバッチリはめたライミングは
「客が言う晋平太、マジ流石」の言葉通り。
勝者は晋平太!
第6試合
雄猿 vs INA
1回戦ボーイが多かった雄猿が前大会からかなりのスキルアップ!
独自のゆったりとしたフローがなかなかサマになってきた。
勝者は雄猿!
ベスト8進出!
第7試合
黄猿 vs アナベベ aka 黒真珠
もはや標的にされてる感もある若きMC同士の対決。
スキルフルな対決となるが
勝者は黄猿
第8試合
KMC vs NAIKA MC
BEST16最終試合に相応しいベストバウト。
第4試合とは違った別の意味で異種格闘技のような試合になった。
「遠藤正造よりも戦闘モード」「釈然としねぇんだよ。バク点をしてぇんだよライカジャニーズjr」
などKMCワールドが炸裂する中、NAIKA MCもうまくアンサー。
判定は割れに割れる。
延長に入り、KMCの世界観に真っ向からバイブス全快で
「知らねぇよ!メガネかけてくればいいだろぉ!!」
と正論すぎるカウンターパンチを食らわしたNAIKA MCの勝利!
BEST8は
キュート 、Emily Jane、腐悪a.k.aハハノシキュウ 、HENAN、雄猿、晋平太、黄猿 、NAIKA MC
BEST8
第一試合
キュート vs Emily Jane
10年選手キュートに対してフレッシュなスキルを魅せるEmily Jane。
若さが魅せる切り込んだDISと後攻キュートが受け流すようなアンサーで返す。
勝者はEmily Jane
第2試合
腐悪a.k.aハハノシキュウ vs HENAN
初参加ながらBEST8まで残ったHENAN。
相変わらずHENANの「お笑い芸人」→「ないね、元気」など歯切れがライミングとリズム感。
しかし2バース目で若干息切れ気味。
前試合を引っ張るようなパンチラインを出し腐悪a.k.aハハノシキュウ勝利。
第3試合
雄猿 vs 晋平太
前大会もあったこの組み合わせ。
雄猿のスキルアップも目を見張るものがあったが
ここは晋平太の力量には及ばず。
この日の晋平太は王者としての貫禄を魅せる試合が多かった。
第4試合
黄猿 vs NAIKA MC
前評判どおりの好評価。手堅い試合運び、時に突拍子のない
パンチラインでここまで勝ち上がったNAIKA MC。
しかしビックネーム相手の黄猿は強い。ここでは
「ナイカさん正直さいなら。残念、俺のがうまいから。おまえ耳をふさいだら。」
と必殺のフロー&ライムがビートを制覇。
勝者は黄猿
■準決勝
第1試合
腐悪a.k.aハハノシキュウ vs Emily Jane
初参戦時からは考えたれない成長ぷりを見せた2MCの戦い。
どこか人を喰ったような2MC。しかし驚くくらいスキルフル。
成長っぷりを見てきた者としては非常にうれしい。
ここはEmily Janeの作戦勝ちともいえるパンチラインと着地点!
「おまえの子供は奇形児」→「笑われてるピン芸人」→「俺のrapはビンテージ」→「ここらでおまえは心停止!」
→「蝦夷がめくり1ページ」と怒涛のライミング。
勝者はEmily Jane!
第2試合
黄猿 vs 晋平太
一瞬たりとも目が離せないこの試合
黄猿のバチバチの気迫とライミングにも、
どこか笑えるアイディアを感じるライミングで返す晋平太。
臨機応変の試合展開とオーデェンスの空気の読み方も晋平太は一流といえる。
そして・・・決勝は
晋平太 vs Emily Jane
3度の挑戦の末、決勝まで勝ち上がった晋平太
ここまで来たら優勝が欲しいEmily Jane aka 蝦夷
10年選手の力量と鍛錬したスキルを魅せここまで
横綱相撲の連続だった晋平太は決勝戦も王者の貫禄を見せつつ
チャレンジャーとしての熱さも兼ね揃えた。
現時点のBATTLE MCとして日本一とも言えるスキルを魅せた。
下克上を狙うEmily Jane aka 蝦夷も必死に応戦するが
晋平太の圧倒的なバイブスの上では太刀打ちができなかっただろう。
mily Jane aka 蝦夷「の羽はもいで地面に叩きつけるぜ」のDISに
晋平太の「羽ならもげた!だけど跳べた!」
のアンサーが勝負を決定つけた。
優勝は晋平太!!!!
しかし若干17歳のEmily Jane aka 蝦夷もすばらしかった。
もはや純粋なスキルなら同年代、若手含めてトップクラスだろう。
若きMCの成長、ベテランの凄さを感じさせた今大会!
戦慄はこうあるべきだと感じた。
当日参加してくれたすべてのMCに多謝!!
しかし、次の戦いは間もなくはじまる。
次の戦いで優勝をもぎとるのは誰だ!
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by asbest0701
| 2011-01-08 13:37
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